転調は計画的に……
転調は有用な方法だが,当然のことながら,
いい加減にやっても,いい加減なものにしかならない。
キャッシング(?)と同じように計画性が必要だ。
なぜ,その調に行くのか,どのようにつなげるのか,
そういう技術は身に着けなければならない。
と言っても,それほど難しいものではないのだが。
そして,常に主調(もしくは同名調)に帰らなければならない。
調的に安定している部分と転調して不安定になっている部分とが
交互に来て,基本的にABAの形式になるようにする。
要は,和音進行を小さな波とするなら,転調は大きな波である。
例えば,次のような転調を見て欲しい。
8小節は,ハ長調の和音進行である。
次の4小節は,ニ短調の和音進行,
そして,次の4小節は,ト長調の和音進行,
最後に,8小節のハ長調となる。
ハ長調をI,ニ短調をII,ト長調をVと見立てれば,
I-II-V-Iという形になっているのがわかるだろう。
つまり,大きなカデンツなのである。
この延長線上にフーガがあり,ソナタ形式がある。
転調は計画性が大事である。
| 固定リンク

